【フラワーアレンジメントの作り方】〜準備する道具について〜
家や職場にお花を飾り、明るい雰囲気を演出したり、お花でリラックスしたりできたらいいなと、フラワーアレンジメント に興味はあるけれど、何から始めたらいいか分からないという方もいると思います。
そんな方のお役に立てるように、まずはフラワーアレンジメントを始める時に必要な道具についてご紹介します。
この記事を読み、必要な道具を準備することからフラワーアレンジメントを楽しむ一歩を踏み出してみてください。
フラワーアレンジメント用の器(花器)
まずは、お花をアレンジして飾るための器(花器)についてです。
フラワーアレンジメントに使う器(花器)は、陶器製、プラスチック製、木や竹製のものがあります。
それぞれの特徴をご紹介します。
陶器製の器
陶器製のものは、飾った時に素材の持つ風合いやデザインの良さなども楽しむことができます。
エレガントなものや落ち着いたシックなものなど、お部屋の雰囲気に合わせて器を選べば、アレンジしたお花を引き立てることもできます。
陶器製の器は水漏れの心配はないですが、倒したりぶつけたりすると割れてしまうことがあります。
飾る時には安定した場所に飾り、器の移動や洗浄など取り扱いには気をつけてください。
プラスチック製の器
プラスチック製のものは、陶器製のもののように素材の持つ風合いはありませんが、水漏れや割れる心配がありません。
そのため、割れる心配があるような場所に置く時や、小さなお子様がいるような環境でフラワーアレンジメントを飾る時には、プラスチック製のものが適しています。
お子様と一緒にフラワーアレンジメントを楽しみたい方も、お子様がアレンジメントに慣れるまでは、プラスチック製のものの方が安心してお使いになれます。
木や竹製の器
フラワーアレンジメント用の木や竹製のものや紐を編んで作られた器もあります。
このようなタイプのもは、水漏れ対策として内側にビニールが貼られていますが、それが破れていると水が漏れてしまいます。
ご使用の前には、セロファンなどを敷いて水漏れ対策をしてから使うと安心です。
その他フラワーアレンジメントに使える器
フラワーアレンジメントは、セロファンなどで水漏れ対策をすれば、かごや木箱、紙の箱など色々なものを使うことができます。
また、底が深い食器やココット皿、コーヒーカップなどもフラワーアレンジメントの器として活用することができます。
ココット皿など小さめの器にもお花をアレンジすることができますが、アレンジをする空間が小さくなる分、花を挿す時に手が入れにくくなります。
また、フローラルフォームも小さく水切れを起こしやすいので、こまめな補水が必要になります。
そのため、フラワーアレンジメント初心者の方は、もう少し大きいサイズの器から始められた方がアレンジがしやすいです。
器のサイズ
フラワーアレンジメントは初めてだから、小さな器で始めてみようと思われる方もいると思います。
上記、「ココット皿」のように、器が小さいとその分お花をアレンジする空間も狭く、お花のアレンジが難しいということもあります。
フラワーアレンジメント初心者の方が初めて使うのにオススメの器のサイズは、直径が15cmぐらい、高さが7cm以上の器です。
このようなサイズをオススメする理由は、お花をアレンジするのに適度な空間を創ることができることと、一般的に出回っているフローラルフォーム(後述参照)が使いやすい大きさだからです。
お花屋さんやアレンジメント教室などでもよく使われ、ネット上でも多く売られているフローラルフォームの大きさは、縦11cm、横幅23cm、高さ8cmです。
これを半分に切ると、前述したサイズの器に合う大きさになります。
最初に紹介した高さのある陶器の器でも、半分に切ったフローラルフォームを使ってアレンジすることができます。
お花を挿す「フローラルフォーム」
フローラルフォーム
フラワーアレンジメントでお花を挿していく硬いスポンジのようなものを「フローラルフォーム」または「吸水スポンジ」といいます。
スミザーズオアシス社の「オアシス®フローラルフォーム」がとても有名なので、「オアシス」と聞けば、緑色のスポンジのようなものが思い浮かぶ方もいると思います。
「フローラルフォーム」には、フォームの硬さや吸水スピードの違い、花の品質保持剤の有無などいろいろな種類があります。
大きな花材や特別茎が柔らかい花材などを扱う予定がなければ、硬さは「スタンダード」タイプを選べば大丈夫です。
カットして使うために、2分の1または3分の1など目安の線が入っていると使いやすいです。
「フローラルフォーム」のスタンダードなサイズ(縦11cm、横幅23cm、高さ8cm)は、前述した器が使いやすいため、「フローラルフォーム」のサイズにも気をつけて購入するといいです。
フローラルフォーム用ナイフ
フローラルフォームをカットして使うために、フローラルフォームを切るためのナイフが必要です。
ナイフはフローラルフォーム専用のものもありますが、パン切り包丁で代用することができます。
※家庭用の包丁は切れすぎて危ないので、専用のナイフやパン切り包丁などの使用をオススメします。
フラワーアレンジメント用のハサミ
フラワーアレンジメントでは、お花やグリーンの茎や葉を切ってアレンジしていくのでハサミは必須です。
工作用や園芸用などハサミもいろいろな種類がありますが、フラワーアレンジメントには専用の花バサミを使うことをオススメします。
専用の花バサミをオススメする理由は以下の3点です。
花バサミをオススメする理由
・花専用の切れ味の良いハサミを使うことで、茎の断面を痛めず、花が水を吸い上げやすくすることができる
・水の中で花の茎を切ることもあるため、水に強い仕様になっている
・植物には樹液やヤニなどが出るものもあり、そうしたものがつきにくく、付いても取れやすい加工が施されている
このような理由から、フラワーアレンジメント初心者の方も、専用の花バサミを準備されることをオススメします。
ハサミの切れ味が良いと、アレンジメントをする気分も軽やかになります。
以下に専用の花バサミを3つご紹介します。
ご自分に合った花バサミを見つける参考にしてください。
初心者やお子様にも安心!刃先が丸みを帯びた花バサミ
こちらのハサミは、アルスコーポレーション(株)の「クラフトチョキ」というハサミです。
このハサミは、刃先の先端が丸みを帯びているため、フラワーアレンジメント初心者の方はもちろん、お子様と一緒にアレンジメントを楽しむ時にも安全に使うことができます。
「クラフトチョキ」という名前にもあるように、このハサミはフラワーアレンジメントだけでなく、リボンやラッピングペーパー、セロファンなどのカットにも使える仕様になっています。
鋭利な先端!細かなカットに適した花バサミ
こちらは、(株)近正「フローリスト アレンジはさみ」です。
刃先が鋭く尖っているのが特徴です。
フラワーアレンジメントでは、水を吸い上げにくい植物の茎を(水に浸かる部分)半分に切り、水を吸いやすくすることがあります。
(「茎を割っておく」と言います)
このような細かな作業をするときに、刃先が鋭いハサミは、細い枝や茎を割りやすいです。
刃先が尖っているため取扱いには注意が必要ですが、細かな作業にも活躍するハサミです。
その他にこのハサミは、プリザーブドフラワーなどに使うフラワー用ワイヤーも切れるように、刃の奥の方がギザ刃になっています。
フラワーアレンジメントだけでなく、プリザーブドフラワーも楽しみたいという方にもオススメなハサミです。
持ち運びや保管に便利な「刃先キャップ」
1つ目の「クラフトチョキ」も2つ目の「フローリスト アレンジはさみ」も、刃先キャップが付いているのがとても便利です。
ハサミを使った後、きれいに拭いてしまっておけば清潔なまま保管でき、一緒にしまってあるものなどを傷つける心配もありません。
また、アレンジメント教室に行くなど持ち運ぶ際には、カバンの中のものを傷つけることがないので、安心して持ち運ぶことができます。
以上のような理由から、アレンジメント用のハサミを購入する時は、「刃先キャップ」の有無も選択肢の一つに考えてみてください。
未来の仕事も意識したプロ仕様の花バサミ
最後にご紹介するのは、アルスコーポレーション(株)の業務用花はさみ「Fleur(フルール)」です。
このハサミは、たくさんの花を束ねたものを一度に切ることができる力強いハサミです。
優れた耐久性と安定感があるため、ハードな使用にも適しています。
後々、お花屋さんやお花のプロとして働きたいという方は、プロ仕様のハサミに慣れるために、初めからこのようなハサミを使われてもいいかもしれません。
以上3つのハサミについてご紹介しました。
フラワーアレンジメント用のハサミを購入する時の参考になれば嬉しいです。
吸水、水切り用のボール
最後にご紹介するのは、フローラルフォームに給水させたり、お花の茎を水の中で切る「水切り」をしたりするのに使うボールです。
台所で使うボールや洗面器などを使えば大丈夫です。
大きさは、フローラルフォーム2分の1カットが入るぐらいのものが使いやすいです。
サイズとしては、直径20cm以上、深さ10cm以上ぐらいあるとたっぷりの水を入れて使えます。
フローラルフォームの吸水を別で洗面器などで行えば、水切り用だけのボールならもう少し小ぶりなものでも大丈夫です。
道具が購入できるところ
フラワーアレンジメント用の器やフローラルフォーム、ハサミ、フローラルフォーム専用ナイフは、アマゾンや楽天などインターネットで購入することができます。
お花屋さんなどでも取り扱っていることもあるので聞いてみるといいです。
お水を入れて使うボールやパン切り包丁は、ホームセンターや100円均一ショップなどで購入できます。
まとめ
フラワーアレンジメントを始める時に必要な道具についてご紹介しました。
フラワーアレンジメントに必要な道具をまとめると、以下の5つです。
フラワーアレンジメントに必要な5つの道具
①フラワーアレンジメント用の器
②フローラルフォーム(吸水スポンジ)
③フローラルフォームを切るナイフ(パン切り包丁で代用可能)
④フラワーアレンジメント用ハサミ
⑤吸水などに使うボール
この記事を参考に自分のお気に入りの道具を見つけ、植物やお花のよさを感じつつ、フラワーアレンジメントを楽しんでいってください。