【フラワーアレンジメントの作り方】オアシス基本の使い方3ステップ
フラワーアレンジメントをやってみたいけど、オアシス(フローラルフォーム)の使い方が分からない、パッケージを見て吸水はできたけど、「器へのセットの仕方は?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?
そこでフラワーアレンジメントに必須の「オアシス(フローラルフォーム)の基本の使い方」をご紹介します。
オアシス(フローラルフォーム)の使い方を知り、フラワーアレンジメントを楽しんでいっていただけたら嬉しいです。
※「フラワーアレンジメントに必要な道具」については、こちらの記事も参考にしてください。
【フラワーアレンジメントの作り方】〜準備する道具について〜
家や職場にお花を飾り、明るい雰囲気を演出したり、お花でリラックスしたりできたらいいなと、フラワーアレンジメント に興味はあるけれど、何から始めたらいいか分からな…
オアシスとは
オアシスとは、アメリカのスミザーズオアシス社が販売するフラワーアレンジメントのお花を挿していく硬いスポンジのようなものです。
この硬いスポンジのようなものの正しい名前は、「フローラルフォーム」または「吸水スポンジ」といいます。
スミザーズオアシス社が日本で初めて販売したオアシス(正式名称は「オアシス®フローラルフォーム」)が有名になり、フローラルフォームの代名詞のように使われています。
今はスミザーズオアシス社の「オアシス®フローラルフォーム」以外にも、国産の「アクアフォーム」(村松アクア株式会社)や、その他外国製のものなども流通しています。
この記事では、スミザーズオアシス社の「オアシス®フローラルフォーム」を使って、オアシスの基本の使い方を3ステップでご紹介していきます。
(他メーカーのものも使い方はほぼ同じなので、この記事を参考にフローラルフォームを使ってみてください。)
ステップ1 オアシスをカット
オアシスは吸水させる前に器のサイズに合わせてカットします。
先にオアシスに吸水させてしまうと、カットするときに水が染み出てテーブルなどが濡れてしまいます。
また、一度吸水させて乾いたオアシスは、水を吸わなくなるのでアレンジメントに使用することができません。
そのため吸水させたオアシスを保管するには、水に浸しておく必要があり、雑菌の繁殖などを考えると長期間の保存はできません。
オアシスを無駄なく使うために、吸水する前に使用する分をカットするようにしてください。
以下、オアシスのカットの仕方です。
今回はオアシスのスタンダードサイズ(縦11cm、横幅23cm、高さ8cm)の半分を、直径15cm、高さ8cmの器にセットしていきます。
オアシスに器の口の形を付ける
オアシスを半分にカットします。
器の口に当てて軽く押して跡をつけます。
口の跡がつきました。
付けた線に合わせてオアシスをカット
先ほど付けた器の口の線に合わせてオアシスを切っていきます。
この時、器の直径が底に向かって狭くなっているものは、オアシスも斜めに切り、下の方をせばめていきます。
器の形に合わせて、そこの方へ向かって斜めに切る
四隅を切ってもまだオアシスが器からたくさん出るようなら、側面も斜めに切ります。
この時、オアシスが器から2cmほど出るようにするため、側面の上から2cmぐらいのところからカットします。
上から2cmほどのところから斜めに切ります。
切り終わったものを裏返した様子。
切れたものを器にセットしてみて、オアシスが器から出ている高さを確認します。
器から2cmほど出ていればOKです。
オアシスを器から2cmほど出すのは、側面にも植物を挿せるようにするためです。
ステップ2 オアシスの吸水
オアシスが水に沈むまで待つ
カットしたオアシスを水に浮かべて吸水させます。
十分に吸水できるまでにかかる時間は、1分〜2分ほどです。
オアシスをそっと水に浮かべます。
自然に沈んでいくのを待ちます。
だんだんと水を吸い、中心の白っぽいところも全部色が変わるまでそっとしておきます。
途中で水を足す場合は、オアシスにかからないように隅の方でそっと入れるようにします。
注意すること
オアシスに吸水する時は、オアシスを水に押し込んだり、上から水をかけたりしないでください。
オアシスは水に浮かべると、下の方から内部の空気を外に逃しながら水を吸っていきます。
水に押し込んだり上から水をかけたりして表面が湿ってしまうと、空気の逃げるところがなくなり、内部まで吸水させることができません。
オアシスを手で水に押し込むと、表面は湿って色が濃くなり、一見、吸水できたように見えます。
しかし半分に切ってみると、中まで水が浸透していないことが分かります。
ステップ3 器にセット
十分に吸水させたオアシスを器にセットします。
オアシスを器に入れただけではグラグラして安定感が悪いことがあります。
しっかりと器に固定できるように、オアシスを手で上から押さえてセットするようにします。
以上3ステップで、オアシスを正しく器にセットすることができます。
底が深い器の場合
底が深くても直径15cmほどの器なら、スタンダードな大きさのオアシス半分を使って、器にセットすることができます。
このような器の場合、器の途中でオアシスが止まるように、器の形状に合わせて四隅と側面のカットする角度を調節していきます。
補足
アレンジ後の水の補給について
たっぷりと水を含ませて使うオアシスですが、アレンジ後、お花が水を吸うこととオアシス表面からの蒸発によって水分が減っていきます。
お花をアレンジした後は、1日1回オアシスが十分水を含むように補給してください。
オアシスの再利用について
前述したように、一度吸水させて乾いたオアシスは水を吸わなくなるので、再利用することはできません。
アレンジメントに使用したものも、雑菌などが繁殖している可能性があるため、再利用することはおすすめできません。
お花の茎に雑菌が入るとお花が痛みます。
お花を長持ちさせるためには、できるだけ清潔な状態を保ってあげることが大切です。
もし冬など気温が低く、雑菌の繁殖しにくい環境であったり、アレンジして間もないオアシスを再利用する時は、以下のことに気をつけてください。
一度使ったオアシスは、葉や茎、雑菌などを除くために水で十分洗い流してください。
アレンジした後のオアシスには、お花やグリーンを挿した穴が空いているので、穴の空いていないところに新しいお花を挿すか、穴がなくなるまでカットして使うようにします。
オアシスの下の部分の形にもよりますが、裏返して穴の空いてない部分を使うこともできます。
処分の仕方について
オアシスやその他のフローラルフォームは、お住まいの自治体の廃棄区分に従って処分してください。
フローラルフォームを扱うメーカーの中には、環境に配慮した製品作りに力を入れているところもあります。
スミザーズオアシス社や村松アクア(株)は、生産から廃棄法まで環境に配慮した製品作りを行なっているようです。
扱われている製品の中には、使用後、土に埋めても大丈夫なもの(「オアシス®マックスライフ エコ」)、園芸用の土に混ぜて使えるもの(「アクアフォーム」)もあります。
商品のパッケージの説明やホームページなどを参考に、購入や処分の方法などをご検討ください。
まとめ
「オアシス基本の使い方」を3ステップでご紹介しました。
3ステップをまとめると次の通りです。
オアシス基本の使い方3ステップ
1、器の形に合わせてオアシスをカットする
2、オアシスを吸水させる
3、吸水させたオアシスを器にセットする
オアシスを正しく使うことで、無駄なくオアシスを使うことができ、お花も水あげよく長く楽しむことができます。
この記事を参考に、フラワーアレンジメントを楽しみ、お花のある生活を満喫してください。