クレマチスの育て方と増やし方
7月のレッスンで使用したクレマチスの枝から発根していました。
7月にフラワーアレンジメントに使用したクレマチスの「キーウ」と「ブルーピエット」どちらかの品種なのですが、葉っぱと枝だけなので、どちらの品種なのか分からなくなってしまいました。
うまく発根しているので鉢植えにしてみようと思い、育て方を調べてみました。
クレマチスとは
クレマチスは主につる性の多年草で古くから親しまれているガーデンプランツの一つです。
種類によってはつるにならない木立性のものもあります。
イギリスでは、クレマチスは「つる性植物の女王」として、バラのパートナープランツとして親しまれているそうです。
クレマチスは、別名「テッセン」と呼ばれることもありますが、テッセンとは、中国に自生している一つの原種のことだそうです。
種類によって開花時期も異なり、春から秋まで長期間開花する中〜大輪咲きの種類が人気がありますが、一季咲きの種類も多くあります。
花色も多種多様にたくさんの花色があったり、ベル型やチューリップ型の花の形をしたかわいい花を楽しむことができたりします。
クレマチスの育て方
日当たり・置き場所
クレマチスは日光を好むので、日当たりが良く風通しの良い場所で育てます。
また、水はけの良い場所や用土が適しているため、地植えの場合は水はけをよくするために、軽石などを加えてから植え付けるとよいようです。
水やり
鉢植えの場合、土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷりと水をあげます。
夏は鉢土が乾きやすいので、1日2回水やりが必要なこともあります。
地植えの場合、しっかりと根付けば水やりをする必要はないですが、長期間雨が降らずしおれているような時は、たっぷりと水をあげます。
鉢植えでも地植えでも、つぼみの時期から開花時期は、特に水を欲しがるためたっぷりとあげるように気を付けます。
肥料
クレマチスは肥料をたくさん必要とする植物で、春から秋の生育期には特に十分な肥料を与えます。
液体肥料を2週間に一度与え、固形肥料も2ヶ月に一度施します。
真夏は暑さで弱ることもあるようなので、真夏の間は肥料はストップして、涼しくなったら再び肥料を与えるようにします。
植え付けや植え替え
クレマチスは、真夏以外なら植え付けや植え替えができるそうですが、休眠中の12月〜2月頃が最も適しているそうです。
クレマチスは根を切られるのを嫌うので、植え替えの時は根を切らないようにていねいに扱うようにします。
また、移植も嫌うため地植えの場合は、植える場所をよく考えてから植えるようにします。
鉢植えでも地植えでも、植え付ける時には、つるを1〜2節分土の中に埋めて深植えするように気を付けます。
病気や害虫
クレマチスは、風通しが悪いと「うどんこ病」、「葉枯病」、「さび病」が発生しやすくなるそうです。
また、しっかりと発酵していない腐葉土などが土に混ざっていると、「立枯病」、「白絹病」などが発生しやすいということです。
これらの病気が疑われるときは、殺菌剤などで早めに対処するようにします。
また、アオムシ、ナメクジ、アブラムシ、ヨトウムシなどに葉を食べられることもあるため、防虫効果のある薬などで対処することも必要です。
日常のお世話など
花がら摘み
花色がくすんだり雄しべがちりかけたりしたら、花がらを摘みます。
種ができてしまうと株が弱ってしまうので、こまめに摘み取るようにします。
剪定
クレマチスは、品種の系統ごとに剪定の仕方が違います。
どの系統も簡単に剪定したい場合は、花後につるを半分ほどに剪定し、2月下旬から3月下旬に、丸く膨らんだ芽を残すようにつるの先を剪定します。
春咲きの種類の中には、つるをバッサリと切ってしまう強剪定を嫌う種類もあるため注意が必要です。
クレマチスの増やし方
クレマチスは、さし木やつる伏せで増やすことができます。
さし木
4月から7月の生育期に、今年伸びたつるを2節ずつに切ってさし木にします。
バーミキュライトなどの用土に挿し木をして、明るい日陰で管理すると1〜2ヶ月で発根して鉢上げできます。
つる伏せ(つるを地中に埋めて発根させる方法)
さし木と同じく生育期に、今年のびたつるを地中に2節ほど埋めます。
翌春、土から出ているつるをひっぱても抜けなければ発根しているので、親株とつながったつるを切ります。
まとめ
クレマチスの育て方や増やし方をご紹介しました。
クレマチスを育ててみたいという方の参考になれば嬉しいです。
クレマチスをフラワーアレンジメントに加えると、枝やつるの自然な流れや花のつき方が、アレンジメントに軽やかな動きを与えてくれます。
庭や鉢植えで育てたクレマチスをアレンジメントに加えることができたら、フラワーアレンジメントの楽しみもいっそう深まりそうですね。