福助人形の由来が柏原宿の艾(もぐさ)屋さんにありました

耳たぶが大きく、ふくよかな顔、何とも言えない幸せそうな趣の福助人形さん。

福助人形

この福助人形の由来には、諸説あるということなのですが、その一つが中山道柏原宿にある、伊吹もぐさ亀屋佐京商店にありました。

昔、艾(もぐさ)屋の亀屋佐京商店には、福助という正直一途な番頭さんがいたそうです。

福助さんは、亀屋創業以来伝えられていた家訓を守り、ふだんの日は裃(かみしも)を着け、扇子を手ばなさず、道行くお客さんにもぐさを薦めていたそうです。

そして、どんなに少ない商いでも感謝の心を表し、おべっかいを言わず、真心で対応していたため、商売は大繁盛したということです。

福助さんは、耳たぶがとても大きく、福助さんの噂は一躍上方でも有名になったそうです。

福助さんの噂を耳にした京都伏見の人形屋が、福を招く縁起ものとして福助さんの姿を人形にしたところ、瞬くうちに福助人形は大流行し、商店の店先に飾られるようになったということです。

伊吹もぐさ亀屋佐京商店さんは、今も昔ながらの製法によって艾(もぐさ)を製造しているそうです。

そして、江戸時代の佇まいをそのまま残す店舗には、大きな福助人形さんが飾られているということでしたが、残念ながら、私が訪れた時には、お店は閉まっており、艾(もぐさ)も大きな福助人形さんも見ることができませんでした。

福助といえば、ストッキングや靴下、下着などのメーカーがパッと思い浮かび、そのロゴに福助人形が使われていることぐらいしか気にしたことはありませんでしたが・・・・・、

このようなエピソードがあったのですね。

福助人形の由来の地を訪れ、そのエピソードを知ることができ、福助人形さんに親しみを感じるようになりました。

福を招く縁起物として我が家にも置こうかしら?

と思いましたが、ログハウスには似合わないですよね?


でも我が家にはシーサーが飾ってあるのです(笑)