国宝十一面観音立像 渡岸寺観音堂(向源寺)
琵琶湖 湖北地方にある 渡岸寺観音堂。
ここには、日本全国に7体ある国宝の十一面観音の中でも、最も美しいとされる観音様が安置されていました。
観音様の写真を写すことはできないので、向源寺の本堂から山門に向かった景色だけ。
この十一面観音は、織田信長と浅井長政とが姉川で争った時(1570年)に、戦火から守るために付近の住民たちが土中に埋めて焼失するのを防いだと伝えられています。
それほどまでに、付近の人々から大切に拝まれてきた観音様なんですね。
実物の観音様は、土の中に埋まっていた時期があるとは思えないほどきれいな状態で、美しい姿で厳かにたたずんでみえました。
その慈悲深い優しい面影に、心洗われ清らかな気持ちを感じることができました。
昔の人たちが身の危険も顧みずに守り、大切にされてきた観音様。
この先もずっと人々の暮らしを見守ってくださるように思います。