フラワーアレンジメントに最適なグリーン「マルバルスカス」
「マルバルスカス」は、夏の暑い時期でもとても日持ちが良く、アレンジメントや生け花などによく使われるグリーンです。
とっても丈夫で長持ちな「マルバルスカス」について、特徴や育て方などをご紹介します。
マルバルスカスの特徴
初心者さんも扱いやすい
「マルバルスカス」(キジカクシ科 ルスクス属)は、茎が比較的まっすぐで日持ちも良いため、そのまま花瓶に飾ったり、フラワーアレンジメントや生け花、仏花に使われたり、いろいろな場面で活用するグリーン(葉物)です。
茎もしっかりとしており、アレンジメントの輪郭を形作ったり、小さく切り分けオアシスを隠すためのグランドカバーに使ったり、フラワーアレンジメント初心者の方でもとても扱いやすいです。
葉のようなものは茎なんです!
マルバルスカスは少し変わった植物で、葉のように見える部分は茎が退化した部分なのだそうです。
正式には、「葉状茎」と言います。
葉状茎の裏の中心あたりに、プツッと粒のようなものがあるものあります。
これは、マルバルスカスのお花が咲くところです。
この葉状茎の裏にある粒のところに、黄緑色の6枚の花弁に中心が紫色の小さな花が咲きます。
普通は葉状茎の裏側に花が咲きますが、表側に咲くこともあります。
マルバルスカスの鉢植え
マルバルスカスは通年流通しており、外国からの輸入(イスラエル、マレーシア産)が多いそうですが、国産(八丈島、小豆島産)のものも購入することができます。
お花屋さんでは葉物として茎を切ったものが売られており、鉢物として店頭で売られることはあまりないようです。(ネットでは、鉢物もあるようです)
以前、静岡県湖西市にある「道の駅 潮見坂」で大きなポット鉢で売られているのを見つけ、育て方は分かりませんでしたが、思わず購入してしまいました。
マルバルスカスの育て方
詳しい情報のないマルバルスカス
マルバルスカスの育て方をネットで調べたのですが、詳しく紹介されたページは見つけられませんでした。
鉢植えを取り扱っているサイトの説明では、
・基本的には丈夫な植物で、関東地方以西なら屋外で越冬できること
・半日影で育てること
・凍結させると新芽の柔らかいところが傷むこと
だけが分かりました。
生産者さんに聞きました
詳しい育て方が分からなかったので、ポット鉢のシールに書いてあった生産者さんに連絡を取り、育て方について聞いてみました。
生産者のIさんも、初めはどこで育てるのが良いかも分からず、路地とハウスで比べながら栽培してみたそうです。
すると路地では、寒さに負けて2、3年でだめになってしまったため、今は、ハウスだけで栽培しているということでした。
冬の寒い時期には、さらにビニールで囲いをして、寒さをしのぐ工夫をしているそうです。
また、マルバルスカスは、直射日光に当たると葉が傷んでしまうらしく、夏は園芸用の黒カーテンで覆って、日光を遮っているとのことでした。
害虫の被害はほとんどなく、寒さと直射日光に気をつければ、時々肥料を施し、土が乾いたら水をあげるだけで元気に育つ、育てやすい植物だと教えてくださいました。
簡易温室で寒さ対策
Iさんに栽培方法を教えていただき、我が家のマルバルスカスも冬の間は、簡易温室に入れ、ウッドデッキで栽培しました。
本当は家の中など、もう少し温かな場所で冬を越させた方がよいのでしょうが、大きな鉢を置くスペースがないので、軒のあるウッドデッキに置き、簡易温室で寒さ対策をしました。
冬の寒さの中でもマルバルスカスは、青々とした新芽をすくすくと伸ばし元気に育ってくれました。
今は、無事に冬を越し、新しい芽をどんどん伸ばし元気に育っています。
まとめ
マルバルスカスの特徴や育て方を紹介しました。
初心者の方でもフラワーアレンジメントに使いやすく、日持ちも良いマルバルスカスは、長く飾っておくと花が咲くこともあります。
もし鉢植えで売られているのを見つけたら、育ててアレンジメントに使うのも楽しいですね。